業務部の宇山です。

連日寝苦しい夜が続いておりますが、お障りなくお過ごしでいらっしゃいますか。

2019年6月4日 環境省は、レジ袋の無償配布を禁止する法令を、速やかに制定すると発表しました。
来年2020年の東京オリンピックまでにと考えている様です。

世界では既にレジ袋の廃止や有料化が行われている国や地域が69か所あるそうです。

ここでは包装資材の卸売業の弊社らしく、レジ袋を含む「ポリ袋」について触れます。

昔から一般的に「ビニール袋」と呼ばれているもののほとんどはポリエチレン製のポリ袋であり、
通常スーパーやコンビニで私たちが見掛ける包装用の袋に塩ビ製のものはありません。

ポリエチレンの特徴(PE)

ポリエチレンには、LDPE、LLDPE、HDPEの3種類があります。
それぞれ耐熱性や耐寒性が異なります。

・LDPE(低密度ポリエチレン)
透明で腰が柔らかい。引き裂き(引っ張り)強度に優れており、幅広く使用されています。

耐熱 約80℃ 
耐寒 約-20℃
用途:水物・砂糖などの重量物の包装向け

・L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)
LDPEの進化版。LDPEの良い所に加え、透明性シール適性や強度を向上させたタイプ。

弊社取扱いLDPE袋



耐熱 約100℃ 
耐寒 約-40℃
用途:LDPEと同じ

・HDPE(高密度ポリエチレン)
すり硝子上の半透明。LDPEと比べ、腰が強い。
フィルムに方向性があり、一度切れ目が付くと、簡単に裂けてしまうデメリットもあり。
薄くしても強度がある為、レジ袋やごみ袋に使用されます。
*独特のシャリシャリとした触感です。

弊社取扱いHDPE袋



耐熱 約100℃ 
耐寒 約-20℃
用途:レジ袋、薄手のロール袋など

使用量が減る事で、レジ袋のゴミが減り、生物・環境への悪影響も減り、石油資源の節約にと繋がりますが、
消費者にとってはレジ袋購入の金銭負担、レジ袋をゴミ袋に使っている家庭はゴミ袋を購入しないといけない、
そして袋を持ち歩かなければ、気軽に買い物が出来なくなります。

レジ袋は弊社の取扱商品の一つですので、これは大きな懸念材料です。

常にマイバックを持ち歩くか、紙袋(意外と高い)に変わるのか…

これから一層暑さは厳しくなります。くれぐれもご自愛下さい。